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葬儀・法事

葬儀や法事では、どのような儀式や儀礼が営まれているのでしょうか。
地域やお寺によって営みの違いはありますが、ここで少しご紹介いたします。

葬儀

①故人が仏弟子になるための儀式

・剃髪
・授戒
 懺悔・洒水、三帰戒、三聚浄戒、十重禁戒(十六条戒という。仏弟子として守らなければいけない決まり)・血脈(お釈迦さまから故人にまで繋がる系譜)を授かる。

②故人を棺に納める儀式(お通夜で済ませておく場合もある)

・入棺諷経
・棺前念誦
・拳棺念誦

③故人を仏の世界へと導く

・引導法語
 弔辞・弔電等があったならば、読み上げる。

④故人のお見送り

・山頭念誦

法事

①本尊さまへごあいさつ

・本尊上供「般若心経」
・拈香法語

②正忌(回忌)供養

祠堂檀那諷経
「修証義」「大悲心陀羅尼」などを唱える場合が多い。
読経中に参列者は焼香する。
その後、行う場合は、先祖供養(檀越先亡累代諷経)をする。

坐り方

坐禅

参禅への道標

曹洞宗の主な修行は坐禅です。最近は参禅される方々が大変多くなりました。永平寺や總持寺の両大本山をはじめ、全国のお寺で参禅会が開かれています。また、写経や写仏、読経、詠讃歌などに親しむ方も多く、特に詠讃歌は、全国大会や各地での奉詠大会が開催され、大変盛んです。他にも、授戒会や法話の会、檀信徒の親睦を兼ねた参拝旅行など、様々な場が設けられています。
仏教書に関する関心も高まっていますが、仏教書の知識とは別に、指導者のもとで実践することが大切です。興味がある方は、菩堤寺や近くのお寺を訪ねてみるのもよいでしょう。会の性格や、開催日時、場所や会費、服装などを事前に問合せするとよいでしょう。
坐禅ができる曹洞宗のお寺

●曹洞禅ナビ
https://sotozen-navi.com/ で検索できます。

偈文

日常生活を「修行」にしてくれる、おまじないのことば

禅においては、「日常生活こそが修行である」とよくいわれます。私たちの生活がこれまで以上に充実したものになるよう、食事をいただく前の偈文を、ご紹介します。

五観の偈

曹洞宗では、食事を作ること、そしていただくことをとても大切な修行と考えます。そして、「五観の偈」には、食事をいただく側の心構えが簡潔に説かれています。短いお唱えごとですので、ぜひ普段の食事の前にも、お唱えしてみてください。
(原文)
一には功の多少を計り彼の来処を量る。
二には己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
三には、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
四には、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
五には、成道の為の故に今此の食を受く。
(意味)
(一)目の前の食事に費やされた手間はどれほどか、どこからどのようにしてできあがってきたのかを深く考えます。
(二)正しい生き方が、私にどれだけできていたかを見つめなおし、反省してこの食事をいただきます。
(三)執着する心をなくし、自己中心的な行いから離れること、それにはまず、際限のない「貪りの心」に充分注意いたします。
(四)ただ空腹を満たすということではなく、飢えや渇きという根本的な病を治し、身を保ち心を養う良き薬としてこの食事をいただきます。
(五)み仏の教えに目覚めて生きるために、いまこの食事をいただきます。